CIPTMへの取り組み
更新日: 2018年5月21日

Renesas Electronics Corporation
RZ/G Linux Platformは、CIPプロジェクトが提供する、10年を超える長期サポートLinuxカーネルを採用しています!
Linuxカーネルのメンテナンスに費やすコストを削減でき、信頼性の高い産業グレードのLinuxカーネルを製品に導入
することができます。

Civil Infrastructure PlatformTM Project(CIPTMプロジェクト)とは?

 「The Linux Foundation が主導し、世界の主要な社会インフラ システム メーカーが推進する Civil Infrastructure Platform (CIP) プロジェクトは、現代の社会インフラの要件を満たすLinux ベースの組込みシステムを構築するために必要なベース レイヤ (base layer) を提供することを目指しています。ベース レイヤとは、産業用グレードのコア オープ ン ソース ソフトウェア コンポーネント、ツール、およびメソッドです。」(CIP ホワイトペーパー 日本語版 より 引用)
 CIPプロジェクトの詳細については、CIPプロジェクトのウェブサイト を参照してください。

CIPプロジェクトの特徴

1. 10年超の超長期サポートカーネルを提供

 従来、Long-Term Support (LTS) カーネルのサポート期間は約2年でしたが、 CIPプロジェクトの提供する Super Long Term Support (SLTS) は10年を超える長期サポートを予定しています。
これにより、ユーザはLinuxカーネルのメンテナンスに費やすコストを削減でき、かつ信頼性の高い、産業グレードのLinuxカーネルを製品に導入することができます。
Super Long Term Support over 10 years

2. リアルタイム性実現に向けた活動

 「リアルタイム性: 産業分野には自動化や制御タスクが多く、確定的なレスポンス タイムが求められます。CIP は個別のソリューションを開発するのではなく、従来のアプローチで拡張版リアルタイム Linux を実現するための協業の確約やスポンサーシップの提供を行います。」(CIP ホワイトペーパー 日本語版 より 引用)
 CIPプロジェクトは Real-Time LinuxTM (RTL) Collaborative Project のゴールドメンバーです。RTLプロジェクトは、Linuxカーネルのリアルタイム性に関わるPreempt RTパッチの開発・メンテナンスおよびmainline化を行っています。
CIPプロジェクトは、Preempt RTパッチを超長期サポートカーネルに統合したカーネルも提供予定です。
Real-Time LINUX

3. 一意なカーネルテスト環境(B@D)を提供

 「セーフティクリティカルなシステムを安全にするため、社会インフラ産業は高い安定性・信頼性とセキュリティに関する基準を持ちます。この実情に対して、"CIP testing"と題したプロジェクトを運営しています。現在はCIPカーネルのテストに注力していますが、将来的にはCIPプラットフォーム全体のテストに拡張する予定です。」
CIP Wiki を翻訳の上引用)
 CIPプロジェクトは、Board At Desk (B@D)と呼ばれるテスト環境を提供しています。このB@Dは、RZ/G1Mを搭載した評価ボードである iWave製 Development Platform (iwg20m) に対応予定です。
CIP Testing (B@D)

ルネサスは2017年2月よりプラチナメンバーとしてCIPプロジェクトに参画してきました。

 RZ/G Linux プラットフォームでは、クラウド開発環境、もしくはマーケットプレイスのLinuxパッケージのページから、CIPが提供するSLTSカーネルである CIP 4.4 を含む"Verified Linux Package"を入手し、リファレンスボードおよび各パートナー製ボード上で使用頂けます(RZ/G1Mより順次各デバイス・ボードに対応拡充予定)。
 また、 Linux カーネルのリアルタイム性実現への取り組みとして、2017年10月23日-25日に実施された Embedded Linux Conference Europe 2017 にて、ルネサスはPreempt RT パッチを独自に CIP 4.4 カーネルに適用したデモを展示しました。

Audio-recording demo

Audio-recording demo